革命よりだいぶ先。
別冊2発売前に書いたもの。
進藤さんと緒形さんのお話。とても短いです。
堂上・小牧・手塚家の子供も出てきます。
そんな話は嫌だという方はスルーして下さい。
誤字とかあったら、こそりと教えてください。
《平穏》
「緒形、あれ見てみろよ」
窓際に立って外を眺めていた進藤は、そう言って手に持っていたマグカップで、事務所の窓の外を指した。
言われて緒形も同じ様に窓際に立ち外を見てみれば、少し年の離れた子供の集団がわいわいと騒いでいた。
「ミニ堂上班か」
その子供達は関東図書基地、特に特殊部隊の中では有名だった。
「堂上んとこの上は、中身は完全に父親似だな」
クククッと猫の様な顔をして笑う進藤に、緒形も同意して頷いた。
「まぁ、下の子は母親似だから、バランス取れてて丁度いいんじゃないか?」
緒形がのんびりそう答えれば、おかしそうに進藤も頷いた。
「確かにな。外見は母親似なのに、中身は堂上そっくりの貧乏くじ体質だしな」
あの中で一番年長だから仕方が無いとは言え、世話の焼き方が父親の堂上にそっくりなのも、また事実だ。
「他の子達も親にそっくりだから、余計にそう思うんだろ」
緒形がそう言えば、進藤は違いないと笑った。
以前と違い、銃火器を使わなくなったとはいえ、今だに良化隊との抗争は無くなってはいない。
それでも、子供達が無邪気に図書基地内で遊んでいる姿には、少しは良くなっているのかと緒形は思った。
「しかし、あれだな。本家堂上班もだったが、ミニ堂上班も見てて飽きないな」
「あー、わかるわかる。昨日も一騒動起こしてたしな。親共々、話題には事欠かない連中だ」
「確かにな」
進藤と緒形は顔を見合わせ笑い合う。
「さて、そろそろ休憩も終わりだな」
「あー、もうか。書類は嫌なんだがな」
渋々席に戻る進藤の後ろ姿に、緒形は苦笑した。
窓の外からは、子供達の楽しそうな声が聞こえる。
その声を聞きながら、少しづつ良くなっているんだと思いたいと、緒形はもう一度窓の外を見て微笑んだ。
図書館 | Comment(0) | Top ▲
コメント
コメントの投稿